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2014/10/18

高橋大輔 現役引退 「いいことも悪いこともいい思い出」 | 2014 『 I'm Kissing You 』

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高橋大輔 Daisuke Takahashi

2014 Exhibition 『I'm Kissing You』

Supernatural
Music : Des'ree
Choreo : Kenji Miyamoto

高橋大輔の軌跡|スポーツナビ
フィギュア高橋大輔 引退の意向固める
[NHKNEWSWEB 2014/10/14 10:25]
「高橋選手に感謝」岡山県関係者 男子フィギュア 引退受け
[山陽新聞 2014/10/14 14:38]
羽生、高橋大輔引退に「いつまでも憧れの存在」
[sanspo.com 2014.10.14 19:46]
フィギュア:「許してほしい」…高橋の引退会見詳報
[毎日新聞 2014/10/15 00:09]


「いいことも悪いこともいい思い出」高橋大輔 引退会見一問一答

[スポーツナビ 2014/10/14 21:55]

2010年バンクーバー五輪の銅メダリストで、日本フィギュアスケート界をけん引してきた高橋大輔(関西大大学院)が14日、岡山市内で記者会見を行い、現役引退を発表した。
会見で高橋は、引退を決意した理由や今後の目標などについて語った。

以下、会見での一問一答。

ひと段落して大きくなった引退の気持ち

 8月のアイスショーが終わって、これから考えていこうと思っていたんですけれど、考えていく上で自分の中でどうしてもすっきりしないというか。僕自身も(進退を決めるまで)すごく時間がかかるかなと思っていたんですけれど、アイスショーが終わって何もすることがなく、自分の時間を過ごす中で、やっぱり引退と一区切りつけて次に進んでから決めた方がいいかなとなりました。簡単に言えば引退なんですけれど、その後にゆっくり考えていこうかなと思っています。

――今の気持ちは?

 現役最後の試合が(ソチ)五輪になってしまいました。世界選手権には出ることができなくなり、今まで応援してくださった方々の前で「自分は引退します」と公言した中で、ファンの方の心の準備がないままに引退という形にをとってしまってすごく申し訳ないなと。そこは僕自身……こうなってしまってからは、やっぱり世界選手権だけは出ていれば良かったなという後悔はあるんですけれど、スケート自体をやめるというわけではなく、競技人生を引退ということなので、そこは、皆さんにお伝えすることができてよかったなと思います。

 正直、現役に未練がないわけではないので、チャンスがまったくなくなったわけではなく、また復帰できるということもあって、本当に競技に戻りたいのか、全然違う道を歩むのか、また違ったスケートの道を歩むのか、と今は思っています。こういう風にバーンとなってしまったので、戻ると言っても戻りにくいかもしれないですけれど(笑)。サラッと本当は言いたかったんですけれど、でも、気持ちとしては自分の中で、3月から7カ月ですかね、(今が)一番すっきりした気持ちでいます。

――現役に未練がないわけではないという中で、それでも区切りをつけて引退すると決めた一番の理由は?

 一番の理由は、気持ちとしてはソチ五輪でひとつの区切りだというふうに思っていたんですけれど、世界選手権までは決まったら出ようと思っていたので、自分の中でも区切りがついていなかったんです。今、自分の中でも次に目標ができたわけでもないですし、これから先、考えていきたいなと思っていますし。ただ、性格的なことなのかも分からないですが、自分の中で少しすっきりしたいなと。そうしないと少し休養ということで、少しでも気持ちを残しておくと、どうも次に進みにくいなというのを常々感じていた自分がいるなと。1年考えてそれで言おうと思っていたんですけれど、シニアの試合が始まる前にやっぱり言おうと。

 自分の中で決めたのは早かったので、大きな理由というのは、今後のことをしゃべっていくうちに自分の中で「あ、やっぱり引退しよう」というのが大きくて。決めたのは9月の半ばなので、すごく最近です。多分、どっかに(引退という気持ちが)あったのかなとは思います。ただ、8月までは何だかんだ、アイスショーがあったりすごく忙しい中で生活していて、それがふとなくなった時に、その気持ちが大きくなったのかなと思います。

――ケガや気持ちのモチベーションが(引退の)理由として影響はあるか?

 ケガというのは大きな理由ではないですね。ただ、モチベーションという意味では理由はあるかもしれません。五輪に一度出たので、4年を考えてしまう自分がいますし、最後だと思っていたソチ五輪が万全の状態ではないというか、満足のいく結果、気持ちの上でもすっきりやり切ったという演技や結果ではありませんでした。そういったところで、またそれができるのかというと、もし現役を続けたとしても頑張れる自分がいるのか。今までソチ五輪に向かうにあたって、モチベーションを保つのがすごく難しいと感じながらやっていた部分もありました。それがまだできるのかと考えた時に、今のこの僕では不可能だなと感じた部分はあったので、モチベーションというところはあるのかなと思います。

流れのままに歩んだ競技人生

――振り返ってみて長い競技人生の中で一番の思い出は?


 あんまり過去というか、一つ一つ終わってしまえばすぐ次に向かっていたので、振り返ることはないんですけれど、何ですかね……ないわけではないのですが、すべてが思い出だったかなと。いいことも悪いことも自分にとってはいい思い出だったかなと。どれが一番というのは難しいかなと思います。

――競技人生の中で“選手・高橋大輔”としてこれは貫いてきた、こだわってきたというところは?

 こだわりは自分ではあまりないと思っています。流れのままに生きていくという。あまり強引に自分の思いを突き通すのではなく、受け入れて、それをやってみて決めるというスタンスだけは、自分の中で常々あって。人からいろんなものを吸収しようという気持ちだけは常に持って、競技人生をやってきたのかなと思います。あと、演技では独りよがりな演技をするのではなく、やはりコミュニケーションを大事にして、ひとつになるということを心掛けてきたかな。その2つくらいですかね。それもこだわっているというか、自然に、自分の性格なのかなと思いながらやってきたと思っています。

――今後のことは漠然としたものでも考えはあるか?

 あんまり、ですかね。これからアイスショーなどには出させていただくんですけれど、少し引いたところから考えたいというところで、何か縁があればやっていこうかなと。ただ、自分の中では1年、2年の間は少しスケートというものから2、3歩くらい引いた生活をした中で探していこうかなと思っています。自分がフィギュアスケートというものをどこまで好きなのか、どこまで情熱を持っているのか。今までずっと、目標が次から次に出てきたので、目標を定めるということを考えたことがなくて、今、本当に戸惑っている状態で。自分が何に情熱を持って生きてきたんだろうかと考えた時に、スケートだったんだと思ったんです。

 これが本当のことなのか、次から次に来るものを消化してきたのかも分からないので、ちょっと引いたところで生活してみれば、どこまでスケートが好きでいたのか、これを本当にやっていてよかったと思えたのかが分かると思うので、特にあまりはっきりとは決めずに、流れのままにいこうかなと思います。


――ファンの方へのメッセージを。

 ファンの方には、最後に引退という形で競技をお見せすることができなかったことをすごく後悔しているし、自分の中でも残念だなと思っています。スケートというものから完全に離れるわけではなく、皆さんの前で滑っていけたらなと思っていますし、いろんな形であっても、応援まではいかないですけれど「あんな選手がいたな」と、少しでも頭の片隅に置いていただけたらなと思います。もしかしたら違った形で出るか、それは僕自身も分からないんですけれど、そうなった時はどんな形であれ、もう1回、応援したいなと思ってくれるのであれば、また応援してもらえたらうれしいです。

スケートと関われたら一番うれしい

――なぜこのタイミングだったのか、また生まれ育った岡山県でこの気持ちを伝えようと思った理由は?


 表彰式があるということで、タイミングがいろいろ重なったというのもあるんですけれど、やっぱり自分が引退すると決めたタイミングだったり、大々的にこういう会見をするつもりは本当になかったので。

 この町に生まれなければ僕はフィギュアスケートというものに出会っていなかったと思いますし、多分、違うところでスケートを始めたのであれば早くにやめてしまったかもしれません。そういった場で、決めたことを自分の口からお伝えしたいなというのがあって、この場をお借りしてというか、自分の次のスタートの場にしたいなと思ってここで言うことにしました。タイミングとしても自分が引退しようと決めた時に、シーズンが始まってからより始まる前にしたいなと。他の選手もこれからモチベーションを上げていく中で、自分も選手をやっていたので、そこらへんは前にやった方がいいのかなと。


――今後についてはこれからということだが、スケートに関わることといえば、コーチ、振付師、プロのスケーターなどがある。それらの中で、現時点で一番魅力を感じているのは?

 それが今、本当に分からなくて。やはりアイスショーで滑るのは楽しいですし、人前で滑るというのが自分は好きなんだと思うんですけれど、それだけじゃないなという自分もいて。スケートに関わっていくのか関わっていかないのかというのも視野に入れて、生活していきたいと思っているんですけれど、今の段階ではコーチだったり指導者、振付師といった選択肢は考えていません。

 ただ、その前に本当にスケートと向き合ってやっていきたいのかという、その根本的な部分のところを探していこうかなと。自分の気持ちがどうなのかを感じたいと思っているので、その先はスケートに関わっていくというのが、自分としては一番うれしい結果というふうに考えているところです。


――一番印象に残っている演技とその理由を教えてほしい。

 演技っていうのはいくつかあるんですけれど、やっぱり演技よりバンクーバー五輪での表彰台の景色というのは今でも思い出せるかなと。日本の国歌が流れたわけではないですけれど、国旗が揚がっていくところは今でも鮮明に思い出せるので。演技もすごく良かったんですけれど(笑)。100パーセントではないですが。

――大きなケガをリハビリで乗り越えてきた。当時を振り返って、今どんな思いがあるか?

 すごく昔のことのように感じますし、ケガがあったことは今でも影響がないわけではないと思っているというか。あれがあったからこそ、バンクーバーでメダルが取れたと思いますし、あれがあったからこそ、また自分をもう一度見つめ直して、一から体を作ってやっていかないとやっていけないと思いましたし、ひとつの大きなターニングポイントでした。

 大きいケガをするということは、その後ずっとついてくるというのを今でも感じていますし、ケガはしない方がいいなというふうに自分も思っています。でも、あれがなかったら僕はここまでやってこれたかどうかと考えると、もっと早い段階でやめたかもしれないという2つの気持ちがあります。今思えば、気持ちの中ではすっきりしている部分ではあるんですけれど……完全にスケート自体をやめたわけではないので、あのケガというのはずっと、今後も出てくるのかなと思っています。


――ケガで断念して引退した選手もいるが、今ケガと戦っているアスリートに対して一言お願いしたい。

 皆さん、それと向き合いながら頑張っていると思いますし、人それぞれの向き合い方、付き合い方があると思います。僕が自信を持って言うことはできないですけれど、そういったことは大きなチャンスになる時もあると思うので、それ以上にすごく大変なこともあるんですけれど、諦めずにその大変さをいい経験として楽しむんだという気持ちでやっていったら絶対にいいことがあります。

 結果は出なくてもその経験というのは自分のものになると思いますし、同じ経験をした人には同調できたり伝えたりできる。自分の幅を広げるという意味では、ケガは考え方を変えればいいことだったなと思うので、今、頑張っていらっしゃる方には諦めずに頑張っていただきたいなと思いますし、次のステージが見つかるまで、楽しんでというか、ゆっくり逃げずに向き合って進んでいただきたいなと思います。



今ほしいものは「夢」

――9月半ばに引退を決めてから今日までに、どんな心境の変化があったか? また、引退を発表した今の気持ちは?


 決めてから今までは特に変わらずというか。決めた時は「そうだったんだな」と自分自身に対して思って、この発表をする日まではすごく充実したというか、すっきりした時間を過ごせたかなというふうに思っています。

 そこで決断したことで、自分の中で変化はないと思うんですけれど、人前で言ったということで、僕自身も真剣に次に向けて考えなきゃいけないと思いますし、その後何をするのか期待をしてくださっている方はいてくれると思うので、その方々に「僕はこういう道を選びました」と堂々と見せていけるように、自分が決めるまで何事もないように、ちゃんと自分と向き合って生活していきたいなと思っています。



――4月の休養宣言の際に「今ほしいものはパートナー」と答えていたが、あらためて今ほしいものは?

 夢ですかね。目標です。今までは何も考えないで流れのままできて、ふと自分が次に(進むと)なった時に、そういえば大きな決断って人生でしてこなかったなと。皆さん、社会人になった時にされていると思うんです。「こういうふうになろう」「ああゆうふうになってやろう」と。それを今、遅れて経験している感じがするので、いろんな話を聞いて、自分で迷いながらやっていこうと思います。(それが)大きな目標です。

――ソチ五輪のフリースケーティング『ビートルズメドレー』が現役最後の演技となったが、今振り返って、(メドレーの)最終曲の『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード』を滑っている時はどんな思いを表現できたと思うか?

「ビートルズメドレー」は演技として、いい思い出は多くなかったです。よかったと思えた試合はほとんどなかったと思うんですけれど、どんな時でも最後のその曲のところになると、出来が悪いことの方が多かったんですけど、悪くてもすごくいつも温かい気持ちになれたので、あのビートルズのあのメドレーに出会えて本当によかったなと、最後があの曲でよかったなと思います。

 滑っている時に感謝の思いというのは、あまり考えていないと言ったら嘘になりますけれど、振付師の方からそういうテーマをいただいて、常に頭のどこかにそういう気持ちがありました。今まで応援してくれた方の反応も「このプログラムは違うね」と言っていただいて、自分の中でもそういう気持ちが常々あったなと思っているので、それがファンの方や応援してくださっている方に伝わって、そういうふうに考えてくださったことはよかったなと思います。


――高橋選手は常々、「男子のフィギュアがもっと注目されるように」という話をされてきたが、今の日本男子の中で自分が果たしてきた役割と、今後の日本の男子に求めるもの、エールを聞かせてください。

 果たしてきた役割と言われると、僕自身も必死にというか、男子フィギュアスケートが盛り上がるようにただただ、演技で成績を出すしかないんだとか、あまりいろんなことを考えずにやってきた結果がこういう形になって、いろんな方に見ていただけるようになりました。それは、女子のフィギュアスケーターの存在であったり、本田(武史)先生であったり道を切り開いてくれた方がいて、それに向かってやってこれました。自分が切り開いたというよりは、いろんな方に導かれて、その道に乗っかってやってこれたので、感謝の気持ちしかありません。

 今後、男子は羽生(結弦)選手がトップとして引っ張っていくと思うんですけれども、彼を押すような存在がどんどん出てきて、また激しいバトルを、当事者じゃなくて応援する方として、そのバトルを見たいなという気持ちでいます。やはり続くことがみんなに見ていただいたり注目していただいたりしていくことになると思います。それをプレッシャーに感じてほしくないんですけれど、頑張ってもらいたいなと。後はどんな形になるのか分からないですけれど、それを少しでも支えていけたらなと思います。



休養の浅田にエール「ゆっくり考えて」

――今後、スケート以外にはどんなことに挑戦してみたいか?


 スケート以外への興味というか、そういうふうに聞こえるとは思うんですけれど、自分がスケートをどういうふうに思っているかというところを見たいなと思うので。ただ、ダンスがもともと好きで、時間もできますし、スケートにもつながることですし、何かにつながると思っているので、すごくやりたかったんですけれど、スケート以外に目が向けられなくて。(今まで)なかなかできなかったことをやっていきたいなと思います。

――日本のフィギュアスケート界をここまで引っ張ってきたのは高橋選手と浅田真央選手だと思う。浅田選手は今休養しているが、今後の競技生活について何か話すことはあったか?

 そういうことについては一切連絡を取っていません。彼女自身も、自分自身の正直な気持ちで答えを出すのが一番いいことだと思います。信頼関係があるというか、戦友として戦ってきた中で、僕らは相談とかはなく、決めてきたことに対して全力で応援するよ、という感じなので。僕は一言、言おうと思ったんです。浅田選手に「引退するよ」って(笑)。でもやめておこうと思って。

 浅田選手にはゆっくり考えて、それこそ僕なんかより決断するのはずっと大変だと思うので、周りのことを気にせずに、自分の気持ちに正直に。彼女も本当に小さい時から頑張ってきたので、ゆっくり自分の出す答えを、僕も聞かせてもらいたいなと思います。


――高橋選手のようになりたいと思ってフィギュアスケートを始めた選手に一言。

 僕なんか目標にせずにもっともっと上を目指して日々、すぐ諦めるんじゃなくて、ちょっと踏みとどまって、もう本当にだめだと思うまで続けてほしい。もしフィギュアスケートという中で大きな目標を持って生活しているのであれば、できるだけ長く続けて、その選手が求めないものが来るかも分からないですけれど、すべてが経験だと思うので、それでよかったなと思うようなスケート人生を歩んでもらったら一番だと思います。










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